[喰種]幸せをきみに[FGO] (ページ30)

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涙ページ30

｢･･･ありがとう･･･｣

なんだか恥ずかしくてしゃがみ込む

顔が熱くて赤くなっていることは分かるけど見られたくなくて顔を隠した

ニト｢どうかしたんですか？体調でも･･･｣

｢･･･その。恥ずかしいだけ･･･顔赤くなったから･･･｣

モ｢！ちょっと見せてみろって！｣

ぐいっと引っ張られ顔が持ち上がる

みんなに見られて泣きたくなってきた

思わず涙目になれば何故か嬉しそうなモードレッド達の顔

｢！わらわないで･･･っ｣

ニト｢か、かわいい･･･！｣

モ｢お前、ほんとそういう顔するのやめろよ？危ないからな｣

エル｢うん、それは同意見かも。｣

ギル｢ふむ、中々愛いではないか｣

｢？･･･と、とにかく･･･ジャンヌ･･･ぼくらは力を貸すよ･･･｣

ジャ｢ありがとうございます！しかし本当いいんですか？あなた方の足でまといになってしまう恐れも･･･｣

｢目の前で助けて欲しいって手を伸ばしてくる人を誰一人として見捨てたくないだけ

僕の前で大切な人を誰一人として失わせたくない
傍観者になりたくないの｣

ジャン｢傍観者に？｣

｢僕に出来ることなんてたかが知れてる･･･でも。救える命があるならやれることはやる

はっきり言って世界についてなんてわからない･･･

でも僕は助けて欲しいって願われたなら･･･後悔したくない･･･だから手を差し出す。

だから君に協力する･･･人類史を終わらせるなんてさせたくないの･･･｣

今でもまだ目に浮かぶあの日々

大切な人達

もっと僕に力があれば守れたかもしれない大切な命

もっと勇気があれば救えたかもしれない命

ヒナミの親だって･･･

｢･･･ごめん･･･少しやっぱり疲れたのかも･･･水の音がするから水でも浴びてくる･･･頭冷やす･･･｣

エル｢まって、1人じゃ危険だよ僕ら誰かついていくよ｣

藤丸｢俺も行く！｣

｢へいき･･･覗いたら変態っていうから･･･｣

そう言えばみんな揃って何も言ってこないあたり、お兄ちゃんの教えは正しい

面倒な時は変態って言えばなんとかなるってお兄ちゃんの教えだもん

しばらく歩けば深い湖があり服を脱ぎ捨て飛び込んだ

水の中で大きく息を吸えば肺に水が流れ込んでくる

苦しくなる感覚に生きてることを感じて安心した

また、生きてる

たくさんの命を踏みにじってここに生きてる

きっとこの寂しさも悲しみもすべて罰

力を抜いて水深に沈む中で瞳を閉じた。

。