番外編15 ページ43
ー
「…中学ん時別れて、格好つけて納得したフリしてたけど普通に後悔した。別に喧嘩した訳じゃねーし嫌いになった訳でもねぇ。なんなら別れてからも普通に好きだった」
『…うん』
「なのに連絡は取れなくなるし、試合には出てねーし進学先は誰に聞いても分かんねぇ。心配もした」
『ごめん』
「でも3年で烏野と初めて練習試合した時にAを見つけて、こいつは俺の隣で応援出来なくなるのが分かってて、俺のために別れたんだと思った。なんでそんなくだらねぇ理由で別れたんだって怒りたくもなった」
『そうだよね』
「…でも正直IH予選で烏野のベンチにいるAを見て、別れて正解だって気づいた。彼女に自分を応援してもらえねぇのはキツい」
『うん、私も心から応援出来なくなるのが嫌で別れた。そこに後悔はしてないよ』
「白鳥沢に負けた時隣にいて欲しかったって思う反面、Aの事泣かせずに済んでよかったって思った。どーせ学校戻ってから泣いたんだろうけどな」
『………』
「春高予選で烏野に負けた時、Aがいてくれてあの言葉をくれたから俺は前を向けた」
『はじめ…』
「ありがとな」
『ううん』
「…お前が今俺のことをどう思ってるのかはわかんねぇ。けど、俺は今でもAのことが好きだ」
『………ありがとう』
「………」
『距離を言い訳にしたくなかったから、はじめとの事は将来の道を決める前に決断してたんだけど…はじめとはやり直せない』
「…そうか」
『…正直IH予選の時別れたことを後悔したし、決勝終わりに泣いた。はじめの事完全に忘れられてなかった』
「………」
『だけどそんな私でもいいから振り向かせてやるって言ってくれる人がいたの。見たことも会った事もない元彼のはじめにライバル心を燃やして、元彼を忘れなくてもいいから俺のことも見てろ。って』
「…かっけーな」
『うん。だからってすぐにその人を好きになった訳じゃないし、本人にはまだ何も伝えてない。だけど私の気持ちは今その人に向いてるから…ごめんね。こんな私の事を長い間想ってくれてありがとう』
「謝んな、何も悪くねーだろ?」
『…うん、、』
「多分しばらくは好きなままだと思う、そんなにすぐに諦めらんねえ。それでも俺と会ってくれるか?」
『…いいの?』
「当たり前だ」
『ありがとう』
「…じゃあ帰るか」
『うん』
「…まさか東京とはなー」
『…遠くなるね、はじめは?』
「とりあえず宮城の大学だな」
『そっか、頑張ろうね』
「おう!」
ー
350人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まー(プロフ) - ナハマヤラさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます。まだ番外編は少し続きますが本作品はもうすぐ完結にする予定なので最後までお楽しみいただければと思います! (2023年1月28日 21時) (レス) id: 5b65e3addc (このIDを非表示/違反報告)
ナハマヤラ(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました。夢中で読んで毎日楽しみでした。 (2023年1月28日 21時) (レス) @page41 id: 16836f962e (このIDを非表示/違反報告)
まー(プロフ) - ぬまひとさん» ありがとうございます!!更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします^ ^ (2023年1月21日 16時) (レス) id: 5b65e3addc (このIDを非表示/違反報告)
まー(プロフ) - Mさん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2023年1月21日 16時) (レス) id: 5b65e3addc (このIDを非表示/違反報告)
ぬまひと(プロフ) - 初コメ失礼します!めっちゃ好きです!続きが、気になります(^^♪更新頑張ってください! (2023年1月19日 13時) (レス) @page12 id: bada61d4bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まー | 作成日時:2023年1月17日 18時