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そして相手サーブがネットインになり、ギリギリで勇太郎が繋ぐ
が、そのまま相手コートに返ってしまった
1番が跳ぶと思って注視しているとまさかのセッターがトスミスをする
すると目の前にいたはずの1番はコートの反対側にいた
俺は思わず1番の跳ぶ姿に見惚れてしまった
「本当すげー跳ぶな…」
結果はサイドアウトで試合終了
挨拶のために整列しているとネット越しに飛雄が1番に絡んでいた
「飛雄!整列!」
試合は勝てたけど、まだ1試合目だと思うと心が折れそうだった
結局その日はもう1試合して、そっちも無事勝った
けど、チームの雰囲気は最悪だった…
ミーティングのために会場から学校までみんなで帰ろうとすると、階段の上から雪ヶ丘の1番が何かを飛雄に叫んでいた
「なんか話してるけどいいの?」
「俺、飛雄の保護者じゃないからね?」
「保護者みたいなもんでしょ」
「問題児な息子が多くて困るわー」
「だってよ、金田一」
「お前だよ英」
「え?何かの間違いじゃない?」
「間違ってません」
「金田一、Aが俺のこと問題児って言うんだけど」
「十分問題児だろ」
「ほらな?」
「俺嫌だよこんなパパ」
「俺も嫌だよこんな息子」
なんて話をしていると後ろから「A!!」と呼ばれた
「もう1人の息子が寂しがってるから行くわ」
「俺影山と兄弟?もっと嫌なんだけど」
「知るか」
「おい、A!!」
「はいはい、今行くよー」
飛雄の元に向かった
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作者名:まー | 作成日時:2023年1月14日 20時