北川第一の中間管理職【男主】 (ページ5)

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「あいつと幼馴染みも大変だな」

後ろに並んだ勇太郎に言われた

「もう慣れたよね。小学校から一緒だからさ」

「すげーよまじで」

「きっと高校も同じなんだろうな」

「Aは本当影山のこと好きだな」

急な英の発言に思わず笑った

「え、そうなの？俺飛雄の事好きなの？」

「相思相愛だろ」

「それはやだな、女の子がいい」

「大丈夫。A女顔だから男でもいける」

「俺のメンタル的にいけねーよ」

「おい！次Aだぞ！！早く！！」

「…彼氏に怒られちゃった」

俺が冗談を言ったら後ろの2人(金田一と国見)は笑ってた

「「あいつもノリノリじゃん笑」」

飛雄も勇太郎も英も俺と話す時は普通なんだけど、3人の間に俺がいなくなった瞬間冷戦が始まるから放っておけない

そして俺はボールを繋ぎたいのであって、お前らは自分たちで会話して繋がっててくれよ…とは思ってても絶対言えない

そんな毎日の練習を続けて気づけば中学最後の大会の前日になっていた

一つ上の先輩たちが引退して俺らの代になってから早一年

結局出来上がったチームメイトたちの溝を埋める事は出来ず、俺がお互いの間を取り持つことに必死だった

「…明日からの試合、一回でも負けたら引退か…」

試合前日に無性に不安になった