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翌日の練習では飛雄がいつも以上にピリついていて、あまりいい雰囲気を纏っていなかった
「飛雄」
「あ？」
「昨日の気にしてんのか」
「…あぁ」
「…おりこうさん、か」
「Aはどういう事かわかるか？」
「んー、なんとなく？でも俺も従順って言われたしお互いなんの事か考えようぜ」
「俺はおりこうさん…Aは従順………？」
「従順は人に逆らわないってこと」
「おりこうさんとどう違うんだ？」
「そこを考えるんだよ」
「そうか…」
「あんま気にし過ぎんなよ、集中出来てねーぞ」
「うっせぇ」
「はは、じゃあ俺あっちのコートだから」
「おう」
NOと��言わない��飛雄と、NOと��言えない��俺では全くもって意味が違ってくる
「ははっ」
自分の意思の弱さに思わず笑いが溢れた
その日の最後の練習でポジションシャッフルを行い、珍しく飛雄と同じチームになった
「Aくん」
「はい？」
「昨日の話やけど、この試合でやろか」
「あ、わかりました。お願いします」
「まかせときー」
��好きなところに跳ぶ��
ただそれだけを考えて試合に臨んだ
そして試合中盤、相手のブロックを見て自分がインナースパイクを打ち込まそうなところに走り出す
「Aくん！」
Liをやっていた侑さんからアタックラインで跳んでからのトスが上がり、俺の欲しいところにボールが来た
「！！！」
そのままインナースパイクは決まり、こちらの点に繋がる
しかし、得点したことよりも俺は驚きで自分の手を見て固まってしまった
「すげえ…」
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作者名：まー | 作成日時：2023年4月14日 11時
