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翌朝起きると花巻さんと松川さん、岩泉さんはまだ寝ていた
「及川さん？」
及川さんがいない事に気づき、そっと廊下に顔を出す
「あ、Aおはよう」
「おはようございます」
「よく寝れた？」
「ありがたい事にかなりグッスリ」
「ならよかった」
「…少し話せませんか？」
「いいよ？」
なんとなく及川さんの表情が気になって誘った
「ちょっと散歩しよっか」
「はい」
「それで？どうしたの？」
「逆にどうしたんですか？」
「え？」
「なんかいつもと違うというか…」
「…Aは女の子まだ苦手？」
「……………へ？」
「中学の時の事、俺も知っててさ」
「あぁ！そういう事ですか！」
「え？」
「気にしてませんよ？」
「なんで？」
「なんで……んー、別に女の子と付き合ってなくても幸せだからです」
「そうなの？」
「俺には彼女がいなくても及川さんがいて、岩泉さんがいて、飛雄や英やみんながいてくれるだけで十分幸せです」
「A…」
「それに彼女がいてもバレーより好きになる事は無いので、愛想尽かされて終わりですよ」
「…Aは不器用だもんね」
「はい、だから及川さんが気にしないでください」
「うん」
「もし気になるなら責任取ってこれからも俺の最高の先輩でいてください」
「…当たり前でしょ！！」
「ふはっ！ですね」
「じゃあモヤモヤも消えたしそろそろ帰ろっか」
「はい！！」
昨晩の進路の話も含めて今までもこれからも、及川さんは俺の憧れで最高の先輩だなって思った
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作者名：まー | 作成日時：2023年4月14日 11時
