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ご飯をいただきお風呂に入ってから蛍の部屋でグダグダする
蛍「それで？」
山口「何が？」
「あ、俺の相談」
山口「何の悩み？」
「バレー」
山口「えっ」
「つい先日バレーにハマった蛍に聞きたい」
蛍「そんなにハマってないケド」
「ハマって気持ちの変化はどんな感じ？」
蛍「特に何も」
「えぇ…」
蛍「だって僕とAではそもそも考えが違うでしょ。それにAは今までもちゃんとやってたし」
「んー…俺は多分バレーが好きなんだけど、自分のバレーって物をやった事がないんだよね」
山口「どう言う事？」
「誰かと比較して、この人が〇〇を出来るようになったから俺もやらなきゃ。とか、それこそ飛雄のトスに応えるために跳ばなきゃ。とか」
山口「うーん」
「スパイカーとしての本質？みたいなものが分かってない気がする」
蛍「誰かと比較するのは性格じゃ無いの？」
「多分それもある。と、同時に自分に自信がないのもある」
蛍「Aの技術で自信が無いとか最早嫌味な気がするけど」
「俺、自由なバレーがしたい」
山口「自由？」
「誰かのためのスパイク、誰かと競うバレーじゃなくて俺の打ちたいスパイク、俺が楽しめるバレーをしたい」
蛍「その為にはまず王様から離れないと無理じゃ無いの？」
「やっぱそうなるのか…？」
山口「影山はAが離れるの嫌がりそうだけどね」
「高校3年間は離れないよ、あいつのトスに応え続ける」
蛍「その先は？」
「…わかんない」
山口「バレー辞めるの？」
「いや、それはない」
山口「じゃあ…」
「前に飛雄に言われたんだ、将来プロになっても俺にトスを上げたいって」
蛍「ふーん」
「でも多分その期待には応えられないってその時も今も思ってる」
蛍「意外」
「そうか？」
山口「え、これ将来の悩み相談なの？」
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作者名：まー | 作成日時：2023年4月14日 11時
