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その日の夜に徹に電話した
『もしもし？』
及川「もしもし？Aちゃんから電話なんてどうしたの？」
『全日本女子ユース合宿の話が来た』
及川「っ！そっか」
『徹だよね？』
及川「俺というより牛若かな？」
『やっぱりそうなんだ。どうやって牛若に私の事知らせたの？』
及川「あいつ学校まで来たんだよ、Aちゃんのチーム知らないか、って」
『え、そうなの？』
及川「だから知ってても教えてやらないよ！って言ったら、お前はあいつがプロで活躍する将来を見たくないのか？って言われてさー。そんな事言われたら教えるしかないじゃん？」
『…ありがとう』
及川「悔しいけど同じセッターとして、俺はAちゃんに勝てると思ったことがない」
『っ！！』
及川「それでも俺はAちゃんの事応援したいって思うよ」
『…徹？』
及川「なに？」
『徹は私が今まで出会ってきたセッターの中で、1番尊敬するセッターだよ』
及川「っ！！」
『私はお互いがお互いを羨望するくらい、いいライバルで同士だと思ってる。たとえ公式試合が出来なかったとしても』
及川「そうだね」
『これからもよろしくね』
及川「こちらこそ」
『あ、牛若に今度お礼言いに行かなくちゃ』
及川「はぁ？！行かなくていいよ！俺が言ってあげるから！！」
『どうやって？』
及川「溝口くんを経由して、鬼監督から伝えてもらう！」
『なんて面倒くさい…まぁ、そこはいいや。どうにかなるから』
及川「絶対行っちゃダメだからね！！」
『はいはい。じゃあまたね』
及川「うん、合宿頑張ってね」
『周りの人黙らせて来いって言われてるから頑張る』
及川「(誰だよそんな事言ったやつ…)」
『おやすみ』
及川「おやすみ」
後日、練習が休みの日に白鳥沢まで牛若にお礼を言いに行ったら、ついでに男子の練習に参加させられて屍になった…
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作者名：まー | 作成日時：2023年1月11日 18時
