RKRN短編集、わっちょい！2

天女になってみた ページ10

長編の可能性有り。
夢主ちゃん凄い性格






女は言う。




天女って何かしらね、と。



「天女が降ってきたぞ」





天からの女と書いて女。



そんな偉い者じゃないわ。

私は貴方達と同じ人間よ。




そう問いかける女は誰よりも強かった。






………………



私は先日天女になった。
天女というのは一度だけ、書物で見たことがある。

架空の人物、と。

その時は何も思っていなかったわ。
ふーん、へー、と。他人事のようにしていた。


でも


「また学園を荒らしに来たのか」

「今度は手のひらで転がされないぞ。この天女め」

「この不届き者」


いざ自分がなってみると

くっだらない。
鬱陶しい。

思うことは沢山あったが、誰よ。天女ってのを生み出したのは。
ぶっ飛ばしてやりたいぐらいだった。
こんな迷信を信じるなんて。馬鹿馬鹿しい。

でも私という存在がある限り仕方ないわね……



いろんな罵詈雑言を受けながら連れてこられたのはとある庵。


ここの学園長がいるらしいけど…


「あいつらを見て何も思わないのか…？」

『何もって……まあ、そうですね。鬱陶しいとは思いますが』


驚いた目する学園長。

無理もないわね。
学園長から聞いた話による以前の天女が強烈だったから。

さっきの色のついた忍者服を着た子達よりか遥かに話を理解してくれた。
私が天女ではないことも。

「お主はまず…やりたいことはないか」

『勿論…一刻も早く元の時代に帰ることを考えます」


話が早く私に食堂と事務の手伝いを任せる代わりに衣食住を用意してくれた。


「忘れるな……この学園は荒れているぞ」



…………



何故か先生方は協力的だった。

先生方に一通り挨拶をして食堂で早めの夕食を取っていた。
食堂のおばちゃんのご飯はあたたかい。
こんなご飯が作れるなんて素敵な女性ね。

そんなことを考えていれば

「おい」








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