RKRN短編集、わっちょい！2

天女になってみた ページ13

次の人は…


　
あら。さっき保健室にいた眼鏡の子じゃない。あと、ふくよかな子とスカーフ巻いてる子。
　
　

確か……着物の柄からして1年ね。
さっきの騒動(5年)で怖い人だと思われてないかしら…
まだ、下級生にはなにもされてないから一方的に嫌うのは可哀相よね……
　
　

『なにがいい？』

「お姉さんは……天女なの？」

　

かーー！私の質問は無視なのね！メガネ君！別にいいけれど！
後ろでおい止めろよ、怒るぞこの人。とか言ってるの聞こえるわよ、スカーフ君。
ふくよかな子はヌボーンてしてる。可愛い

大袈裟にため息をつけばビクリと肩を震わす彼らの前にしゃがむ。
黒髪君すっごくこっち睨んでる。
変なことは言わないわよ。
代わりにまた嫌味でも言ってやろうか？(笑)
　
　

『いい？天女って言うのは架空の人物であって空想の人物なの。そんなもの居るわけないし、信じても何も良いことはないわよ。……あ、でも信じる者は救われるって言うわよね…』

「で、でもお姉さん空から降ってきた…」

『いい？メガネく「乱太郎です」……「きり丸です」「しんべえです」………いい？3人共。

私が何処から来たのかどうでもいいし、私は天女じゃないわ。

それに、あなた達に何があったか私は知らないし、詮索もしないわ。それに以前の天女？みたいに害を与えるつもりも微塵もない。
　
でもね、これだけは言えるわ。』

　

　
『私はあなた達と同じ人間よ。それだけは覚えておいてちょうだい。』


　

そう言って頭を撫でた。

ついでに、
『因みに私はどっかの誰かみたいに豆腐♡豆腐♡みたいな事を言う変な奴でもないから勘違いしないでね』
と嫌味混じりに言えば黒髪君、割り箸折った。面白いわね…。
さて、仕事に、戻らないと。


3人はランチを取って気まずそうな顔をして席についた。何、どうしたのよ。

幸いなことに上級生は私が医務室に行っている間に殆ど食堂に来たらしい。ラッキー
　

食堂に人がいなくなり、
おばちゃんを早く休ませて、私は皿洗いに取り掛かる。
それにしても腹立つわねあいつ等…

むしゃくしゃしながらお皿を洗っていれば

「ねぇ」



　
　

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