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こうして筋力Bのバラモン最強の戦士は全力でペダルを踏む。
前へ、前へと進む
同乗しているのが幼い子供だから"楽しい"のひとことで済ませられる事態だが実際あれには乗りたくないと心から思う遠坂の長兄はロードバイクにて並走するのだった。
しばらく走っただろう。
隣町の行きつけのスーパーに到着したのは大分陽も傾いた夕暮れ時。
いつもなら即刻ダッシュする隆司であるわけだがそうしないのには理由があった。
「兄ちゃん、行かないの？」
「先行ってるよ？」
「おう！お金、渡しとくから頼んだぞ。後からアシュと行くから」
「「りょー！」」
と財布を握りしめ、店内へとダッシュする双子を見送れば先程までとは異なる真剣な顔立ちの隆司に心なしか安心するインドの英霊であるわけだが。
正直なところ、あまり穏やかな状況ではなかった。
「この異常な魔力反応。間違いねぇよな。アシュ」
「当たり前だ。どうやら、血気盛んな馬鹿が多いらしいな？行くのか？」
「なわけねぇだろ？ここからなら十分距離は離れてるし。うちの家訓もう忘れたのかー？」
「はぁぁぁぁ。じれってぇ！！そもそも、お前とはかけ離れた家訓だろ、今更守るってのか？！」
「アシュヴァッターマン」
「お、おう…？」
「遠坂の家訓は？」
「うっ…"常に優雅であれ"…だ…」
「あ？今、なんていった。全然聞こえねぇんだけど」←
「こっ恥ずかしくて言えるかってんだよ！！馬鹿野郎が！！」
「お前、そんなじゃパール様が嘆くぞ…？」
「パールヴァティー様の名をきやすく呼ぶんじゃねぇ」
「けど、間違ったこといってねーじゃん？お前のパール様は優雅なんだろ…？」
「お、俺の…？！」
まさかあのパールヴァティー様に所有格がつくなんてあるのか。と今日一番の慌てふためきようのインドの英霊を目にし、少しやりすぎたかと頬をかく隆司。
全くもってやる気があるのかないのかなぞの弓陣営であるわけだが、彼らからすれば今は目の前の問題の解決がなによりも優先されているのだった。
「よおし。そうと決まればアシュ。ダッシュだ！！牛乳は頼んだぞ！俺はあいつらが行った卵の方が行ってくるからよ！」
「は？！今からじゃ間に合わな…」
「んじゃ、頼んだぞ！相棒！」
「少しは話しを聞け！！」
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松雪(プロフ) - 白雪さん» コメントありがとうございます。頑張らせていただきますね。 (2020年7月31日 9時) (
レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2020年7月10日 2時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
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