【Fate/Grand Order】人は、何を想い、何を願うのだろうかⅠ【派生作品】 (ページ25)

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「あーーー、こっち！！いや、待て。落ち着け？落ち着くんだ、俺。冷静になれ、隆司。こっちは卵が安いだろ？だけど隣町までいけば牛乳が安い…けど、もう少し足を延ばせば卵が更に50円は安い。だが、間に合うか？今から、チャリ飛ばして…ギリ間に合うか…」

「なあ！シュヴァってば、聞いてんのかよー！！」

「千種、だめー！ヴァッターは私と遊んでるんだからね！ねえ、またあのトゲトゲみせてってば。千種もまたあれ転がそうよー！」

「あれめっちゃ面白かったもんな！シュヴァ、早くだせよ！」

「………お前ら黙っていれば好き勝手いいやがって…何度言ったらわかるんだ？阿呆なのか？これは、戦輪(チャクラム)だって何度言えばわかんだ…第一、俺は英霊だぞ？！」

「うるせええええ！」

「「「痛っ…！！！」」」

「なにしやがる！！！このクソガキ！！！」

「クソガキじゃねぇわ。マスターだ、ほら呼んでみ？ま、す、た、ぁ？アーユーオケ？インド人、オケ？あれ、インド人って英語通じんの？そういえば。ま、いっか」←

遠坂邸、弓陣営。
この陣営を一言で表すのならば、平和。否、混沌。

おそらく、一番この聖杯戦争の参加者において最もフザケタ存在。
いや、ぶっちぬけで間違いないわけだが。

「おーし。千種、千尋。今日は例のスーパーを目指すこととする」

「兄ちゃん、例のって、まさか例の？？」

「兄ちゃん、でも遠いよ。間に合う？」

「おう。兄ちゃんに任せとけ。つーわけだ。頼んだぞ、アシュ。」

「あ？」

「その在り余ったヤンキー力。今こそ、この遠坂スペシャル(ママチャリ)にすべてぶつけるんだ！無論、３人乗り。万全だぞ」

ぐっと親指をたてる弓陣営のマスター。
彼は、此度、御三家である遠坂家から選出された新米マスター、遠坂隆司。

趣味、節約。
使用魔術、宝石魔術。

「すべてもなんも、俺はアーチャー。ライダーじゃねぇ。お断りだ、こんなもの」

「ほーん？なんだ、インドの英霊も大したことねえな。俺なんてお前が来るまで毎日それで40kmは楽々とばしてたけどな。勿論、千種と千尋を乗せてだけど」

「ああ？なら俺は50でも60kmでもだしてやるわ。オラ、さっさと乗れ。チビ共！！！」

半ば乱暴に遠坂スペシャル(ママチャリ)を隆司からもぎ取り、一足早く一般道へとでるインドの英霊は単細胞か。

「兄ちゃん。"アレ"って確かこの前改造してギアを倍の重さにしたチャリだよね？」

「さあな～♪」