【Fate/Grand Order】人は、何を想い、何を願うのだろうかⅠ【派生作品】 (ページ18)

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　そういえば、ルイスはしっかりと役目を果たしてるだろうかとふと遠い地にいる妹弟に想いを馳せれば、突如巻き起こった爆風と金属音に神経を尖らせるシャーロット。

先程まではなにも感じなかったこの地に突如として感じ取れる殺意にも似た魔力反応が４つ。

２つの陣営が衝突し合っているのかと結論に至るのは容易であったが、こんな時間帯から戦闘を開始するなどなにを考えているのかと理解に苦しむ。

「アサシン…少々頭が痛む相手であることは確かだが。誰かが止めねばならない。ついていてくれるか？」

『承った』

「この即席麺を食べるのは深夜になりそうだな…気が重いが仕方あるまい」

音と気配を辿れば、ランサーとキャスターのサーヴァントの魔力反応…それに付随して魔術師の反応が２つ。やはり、２つの陣営が交戦中か。

キャスターがいるのならこちらはクラス不利…であれば私の戦闘参加も余儀なくされるか、とリボルバーをひきいつでも放てる準備を完了させれば辿り着くは昨日の土手の近くの橋の袂か。

道化師を想像させるサーヴァントと狂気じみた瞳をもつマスターを確認する。

「あながち奴が喧嘩を売ったというところか…それでランサーのマスターは…」

ランサーと連携をし、かわるがわる刃を交える剣士の動きが瞳に止まる。
それはまるで演舞のように華麗な身のこなしと軽やかなステップ。

まるで空を映したかのようなその瞳は確かに目の前の敵を見据え、刀身のない不可思議な刃を巧みにふるっていた。

ランサーとの呼吸も合ってきたのか連携は完璧かという二人組。これを敵に回すのかと思えば気も滅入るわけだがどこか違和感を感じる。これは少し様子を見た方がいいかもしれないな。

「(にしても彼らに魔力供給(パス)が見えないのは何故だ？)少し様子を見よう、アサシン」

『承知した』

橋の入口から戦闘を少し様子見る二人。

「なぜ私たちの行為を貴方は阻むのです？全くの部外者だというのに…ああっ、早くこの私の自慢の時限爆弾を装填してあげたいですねぇ。もう少し待ってくださいね、"お嬢さん"」

「おい、キャスター。俺が欲しいのはあの女の瞳だ。頭以外は吹っ飛ばしても構わないがそこだけはとっておけよ？」

「あははっ、この私を誰だと思っているのですか？マスター…そんなものお安い御用ですよ」

「なら好きにしろ。…にしても、物好きだな。"色男(ロメオ)"。どうせだ、東洋人の瞳はまだ少ない。お前のも頂くか」