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09. ページ9
智side
今日はどの科も暇らしくて、
外来が始まっても俺の出番はなさそうだ。
子供達のお昼ご飯が運ばれてきて、
食事の様子も見ておこうかな、
と翔の病室に向かう。
看『これは？』
翔『なーい』
看『じゃあ、これ？これお野菜だね、』
翔『なーいー』
正直、びっくりした。
「え、なーい、とか言うの？」
看『わ、大野先生。最近、言い始めましたよ』
「そうかそうか、えらいなぁ、翔」
頭を撫でると、こっちを見て、
あー、と言ってくれた。
「お、わかるか？さとしくんだぞー？」
そう言うと、プイ、と目を逸らしてしまった。笑
早くおはなしできるようになればいいのにな。
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作者名：mizu | 作成日時：2017年9月11日 10時
