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07. ページ7
智side
一通り反応を見たけど、
特に急ぐ事はなさそう。
ちょっと発達がゆっくりなだけ。
そう考えて相手をして行くしかない。
問題は、この子に親がいない事だ。
乳児院の間に里親が見つからなければ、
児童養護施設に入れられる。
そこで面倒を見てもらえるのは、
18までとされている。
この子の場合、
18を過ぎても自立するのは難しいだろう。
どうか早く里親がみつかりますように、
と他人事な願いをしておきながら、
看『あれ、大野先生、また来てたんですか？』
「わるいか、」
看『いや、悪くはないですけど、珍しいなって。』
「かわいいんだよ、コイツ。」
なんだか妙に気になってしまって、
気がつけば頻繁に彼の元へ足を運んでいた。
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作者名：mizu | 作成日時：2017年9月11日 10時
