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09. ページ9

智side


『うあーん!がっこー!なんでー!』

「翔、聞こえるか?ごめんな〜おいらが悪かった」


そう言った瞬間、ピタと鳴き声が止まったけど、電話の相手が俺だと理解すると、また泣き出した。


「翔、今日は土曜日。学校おやすみだよ。」

『わかーない!んくっ、らんど、せるぅ、っ、』

「今から帰るから、和と待てる?」

『まて、るっ、んくっ』

「じゃあ、泣かないで待っててね。」

『はぁい、っくっ、』


泣きながらだけど、
返事してくれたから大丈夫だろう。


「和〜!」

『はいはい、どうすればいい?』

「あと15分くらいで着くから。多分泣き止んでくれると思うよ。説明は後から俺がするから、とりあえずみといて。」

『ん、分かった。安全運転でね。』


ありがとう、と言って電話を切る。違反ギリギリアウトなんじゃねえかってくらいのスピードで翔が待つマンションまで飛ばした。

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作者名:mizu | 作成日時:2017年9月9日 22時

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