Hello【S×O】 (ページ26)

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智side

寝室に入ると、
翔は気持ちよさそうに寝ていた。

「翔、おきて。いっぱい泣いたから、お腹減ったでしょ？」

しばらくトントン、と肩を叩いていると、
だんだん瞼が上がってきた。
これがめちゃくちゃ可愛い。

『んぅ…さとし、くん…おかーり、』

「ただいま。ご飯食べる？」

『たべるぅ、和くんと、』

「うん、和くんと食べようね。」

手を引っ張ると、
自分で歩いてくれたからもう大丈夫。

翔『和くん、おはよー』

和『お、翔ちゃん。もうお昼だよ？』

翔『あ、おててあらう！』

お昼だから、こんにちはだよ？のつもりが
お昼ご飯だよ？になっちゃったけど。笑

手を洗うのは、
病気がちな体にとって大切だから。
こんにちは、は今度教えよう。

和の方が心配で、
泊まっていけば？と提案したけど、
明日仕事があるらしくて、帰っていった。

もう何かに怯えてる様子はなかったから、
和も大丈夫だろう。

翔にとっても、和にとっても
いい経験になったってことにしよう。

翔は何かを感じとっていたのか、
その後、自分以外の食器を、
片付けようとはしなかったけどね。笑