The Story of Us (ページ21)

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ジョンハンの様子がおかしくなってきたのは、私が就職してすぐの頃だった

就職を機に同棲を始めた私達

飲み会や残業で帰りが遅くなることが多くなると、増えてきたジョンハンからの通知

デートをする時も周りの男性を気にして、それからは一緒に出掛けることも少なくなった

「Aは俺と一緒にいれればそれでいいじゃん。デートなんかしなくたって、こうして家でまったりしててもよくない？」

増え続ける束縛と、彼からの異常なまでの執着に、私は逃げ場をなくしていた

そんな時、手を差し伸べてくれたのが

幼馴染であり、同じ職場で働くスンチョルだった

スンチョルには本当のことをすべて話した

案の定、ジョンハンと話し合うと言ったスンチョルを、私は必死で止めた

だって、このことをジョンハンに話したら

彼は何をするかわからない

恐怖で震える私を、スンチョルはそっと抱き締めて

「俺がAの側にいる」

そう言ってくれた

私はジョンハンを愛していた

だけどあの頃のまっすぐで、生き生きした瞳は

今はもうない

それから2時間

さすがに遅くなりすぎて、慌てて家に帰り玄関の扉を開くと

「...っ、ジョンハ、ン」

廊下の壁に寄りかかり、私をじっと見つめるジョンハンがいた

「遅かったな」

「う、うん。ごめん、会社で飲み会があって...断れなくて「本当に？」」

私の言葉に自身の言葉を被せたジョンハン

疑われてる、どうしよう、怖い

冷や汗が、私の背中をツーッと伝う

その途端、ジョンハンが近づいてきて、私を優しく抱き締めた

「本当に、心配だったんだ。何回も電話したし、メールもしたろ？なんで返してくれないんだよ」

震える声でそう言って、抱きしめる力を強める

「でさぁ、スンチョルの匂いがするのは、同じ飲み会にいたからだよな？」

心臓がドクンっと跳ねた

今、ジョンハンの顔を見れない

怖くて怖くて、どうしようもない

バレた？もしかして、最初から知ってた？

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

「なんで何も言わねぇの？」

上目遣いで私を見つめるジョンハン

どうしていいかわからず、瞬きをすることすらできない私

「同じ居酒屋に、いた、から」