The Story of Us (ページ18)

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「わぁ～！ペンギンだ！」

水族館に着くと、さっきまでお互い恥ずかしがっていたのが嘘みたいに

Aちゃんはペンギンを見て、子どものように目を輝かせていた

「あ、赤ちゃんがいる！そこにも！」

赤ちゃんペンギンに夢中なAちゃんは、すっかり顔の筋肉がゆるゆるになっている

「Aちゃん、ペンギンに似てるね」

「え！？どこら辺が？」

「おっとりしてるところとか、小さいところとか」

あと、可愛いところとか

「小さいってのは、余計！ジュンフィくんは、イルカに似てると思う！」

「なんで？」

「愛嬌があって明るいところ」

そう言って笑うもんだから

僕の心はまたお花畑になる

イルカショーはAちゃんが一番楽しみにしていたもの

ペンギンの時よりも目を輝かせている

「わー...」

隣で小さく声を上げるAちゃん

勢いよく飛び跳ねるイルカをじっと眺めていた

「すごかったね～、あんなに高く跳ねるんだね！」

楽しみにしていたイルカショーを見ることができて、上機嫌な様子

その時、ぐぅぅとお腹のなる音がする

チラッと隣を見ると、恥ずかしそうに俯くAちゃん

「お腹すいたね」

「そ、そうだね...」

「そこの信号を渡ったところに、美味しいお店があるんだけど」

僕の言葉に、本当！と、目を輝かせたAちゃん

そしてまた、ぐぅぅとお腹の鳴る音が聞こえた

再び顔を赤くして俯く彼女があまりに可愛くて

「行こう」

そっと手を差し伸べると、また少し恥ずかしそうに手を握り返してくれた

僕が彼女を連れて来たのは、オシャレな内装に美味しそうな匂いの漂うイタリアンレストランだ

2人でパスタを頼んで待っていると、校長先生の話が長いこと、学校の庭に野良猫が住み着いていることや、音楽室にお化けが出る話をしてくれたAちゃん

そんな彼女の楽しい話を聞いていると、頼んでいたパスタが来た

「わっ、美味しい！」

パクッと一口食べて、またお得意の幸せそうな笑顔を見せる

口いっぱいに頬張るAちゃんに、聞きたいことがある

どうしてそんなに可愛いの？