The Story of Us

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1 ＊好きという気持ちウォヌページ1

「いってぇ...覚えとけよ！！！」

なんて、どっかで聞いたことのある捨てゼリフを、本当に言う奴がいるなんて

スプレーで落書きされた薄暗い車庫の中

いつも通り喧嘩をふっかけに来た不良を相手して

いつも通り、コンビニに寄って

大学生らしき店員に、何もしていないのに怖がられる

わかってるから、そんな露骨に怖がらなくてもいいじゃん

唇をペロッと舐めると、鉄の味

金髪だし、目つき悪いし、口から血垂れてるし

確かにこんな女、怖いわな

イチゴ牛乳と漫画を買って、家に帰る

それが私の日常

私の通う学校は、地域でも有名なヤンキー高校

ガラの悪い生徒ばかりで、教室や廊下、体育館まで、落書きやら傷やらでたくさん

授業中はバスケットボールが飛んでいたりもする、そんな学校だ

『おい！来たぞ！』

「よおA！昨日1年で一番喧嘩強いって言われてるC組のあいつらとやりあったんだって！？」

朝から何事かと思えば、スニョンが楽しそうに肩を組んでくる

クラス中が、やっぱりお前は強いな！なんて称賛してくれているみたいだけれど

別になんとも思わない

「で？どうだった？やっぱり強かった？」

「うーん、避けた時に唇切れたくらい？」

「あー、本当だ、痛そ...。でもそれ以外は傷一つないじゃん！やっぱりAは強いな！」

元々細い目をつり上がらせて笑うスニョン

スニョンとは保育園からの幼馴染で、昔から喧嘩が強かった私にピッタリ引っ付いていた

斯く言うスニョンも喧嘩は強くて、今も普通に2人で遊ぶ仲だ

「でもやっぱり、喧嘩は少し控えた方がいいんじゃね？」

そしてこいつは隣のクラスのミンハオ

こいつも喧嘩は滅法強くて有名で、他校の不良もよくミンハオに喧嘩を売りに来る

まあ、呆気なくやられてしまうんだけれど

「なんで」

「お前のこと、目つけてる3年がいっぱいいるんだよ。しかも昨日相手した1年のボスが3年にいて、負けたことを知ったらお前に何するかわからないぞ」

珍しく心配をしてくれるミンハオに、スニョンも確かに、なんて相槌を打つ