大人な子ども

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「ほら！出前きたよ！みんな座って〜」


「あー、スニョンありがとう！」


目の大きなお兄さんが目の細いお兄さんにお礼を言う

なるほど、目の細いお兄さんの名前はスニョンね



「わーい、僕がAの隣！」


「待って！じゃあ左は俺ね！」


スングァンくんとミンギュくんがいち早く私の隣を確保すると、残りのメンバーはもう何も言わなくなった


あ、チャーハン美味しい


ここ数日、コンビニ弁当だった私は久しぶりのちゃんとしたご飯に涙が出そうになった


「A、おいし？」


向かいに座るチャンくんがにっこり笑っている


「おいしいです！」


そう言うと、またにっこり笑う。お？天使かな


だけど、レンゲが思いの外大きい

うまくつかめない


私が苦戦していると、スングァンくんがヒョイっとレンゲを私から取って、あーんと言った


え！？



「ほら、お口開けて？」


大人しく口を開けると、自分で食べるよりも食べやすい量のチャーハンを口に入れてくれた、


「あー！スングァニずるい！俺も俺も！」


隣のミンギュくんが駄々をこね始める


あれ、この子見た目と性格のギャップがありすぎるぞ。私より子どもじゃない？


「順番！！！ほら、お口あーんしましょうねぇ」


「あー！もうチャーハンないじゃん！ばか！スングァニのばか！」


怒るミンギュくんをよそに、チャーハンはもうすっかりなくなっていた

スングァンくん、保育士になれそうだな

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