大人な子ども

40 ページ40

「ふぅ〜、さっぱりした」


今日は少し早めの時間にお風呂に入って、テレビの前で待機


なぜかって？みんながこれからテレビに出るからでしょ！


ミンギュにもちゃんと観てねって言われてるし

まぁ、言われなくても観る予定だったけどね




オレンジジュース片手にテレビの前でみんなが出るのを待っていると、司会者の人が次のアーティストを呼ぶ


「seventeenのみなさんです！」


「say the name！seventeen！アニョハセヨ〜！」



あ、きたきた！


は〜、こうやって見ると、本当にスターだなぁ


テレビの向こうにいるみんなは、化粧をしていて髪型もカッコよくセットされていたり、ファンの子たちからの熱烈な歓声に笑顔で応えている



seventeenのみんなが歌い始めると、歓声はもっともっと大きくなって



私もテレビに釘付けになっていた



初めてみんながアイドルだって知った時は、動揺しすぎてすぐにテレビ消しちゃったもんなぁ


だからこうして改めて見て、テレビの向こうでアイドルをやっているみんながすごくかっこよかった




それから気づけば時刻は24時


少し眠くなってきて、ウトウトしてくる...



ハッ！ダメ！寝るな寝るな！


みんなが帰ってくるまで寝ないようにしようと決めていた私は、ほっぺをパチンッと叩いて喝を入れる



「「「ただいま〜」」」



ガチャっと玄関のドアが開く音がしてすぐに迎えに行くと、みんながゾロゾロと入ってくる


「おかえりなさい！」


SG「ただいま〜！Aヌナ！」


MG「ねぇ！ちゃんと見た！？俺が最後カメラ目線でウインクしたの見た！？」


「...え？あ、うん、見たよ」


MG「なにその反応！絶対覚えてない感じじゃん！」



あからさまにふてくされてるミンギュ


うーん、ここはとりあえず謝っとこう



「ごめんね、今度はミンギュを見るから」



何気なく言ったその言葉に、ミンギュは一瞬びっくりしたような、だけどすぐに嬉しそうに口角が上がって



「...うん」



幸せそうに部屋に戻っていった



なんだったんだ、今の時間

41→←39

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す