大人な子ども

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「「「say the name！seventeen！アンニョンハセヨ〜seventeenです」」」



液晶越しに見える彼らは化粧をしていて髪もセットし、まるで芸能人のようだ。宿舎にいる時とは違うオーラを感じる



え？ていうか、え？芸能人？


とりあえずヤのつく仕事じゃなくてホッとしたけど


いやいやいや、そういう問題じゃない！！！



てか、私はバカなのか？


アイドルで、今もこうしてテレビの向こうでたくさんの黄色い歓声を受けて微笑んでいる彼らと一緒に住んでいるなんて



そしてそれ以前の問題なのは、私があまりにもテレビを見なさすぎて、芸能人などの類に疎すぎるところだ


ジョンハンくんの言ったそのうちわかるという言葉を今やっと理解できた



こんなに人気なら、今時の女子は知っていて当然だろうに



日々レポートや勉強、バイトに追われ、ヘトヘトになりながらコンビニ弁当を主食に生活していた若さの欠片もないボロボロな女と一緒に生活することになってしまったみんなには本当に申し訳ない



あぁ、あんなキラキラした人達と私なんて、天と地の関係だよ...



テレビの向こうで光り輝く彼らをそれ以上見れず、無言でテレビを消したのは時刻が21時を過ぎようとした時



その途端、みるみると視界が大きくなり、足がつかなかったほど高かった椅子に座っていた私は、きちんと両足が床についていることがわかった



元に戻ったんだ

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