大人な子ども

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「はぁ、やっと完成...」


今年の春から大学生になった私は、明日提出のレポートをやっとのこと完成させ、机の上に伸びていた


時計を見ると、午前1時


あー、もうこんな時間かぁ

なんかさっきまで睡魔との戦いって感じだったけど、睡魔のピークを越えるとかえって目が冴える



ぐぅうぅぅ

お腹空いたなぁ。だけど1人暮らしの大学生の冷蔵庫の中身は粗末



よし、コンビニ行こう



少し肌寒いのでパーカーを羽織り、部屋着のまま財布とスマホを持って外に出る


あ、すっぴんだ...


まぁ、知り合いに会うこともないだろうし、いっか



しばらく歩くとすぐにコンビニが見えて、野菜ジュースと肉まんを買った



ぐぅぅぅぅ



「うぅ、お腹すいた...早く帰ろ」



鳴り止まないお腹の虫に答えるように早歩きでアパートへ向かう



自分の部屋に着いて鍵を開けようとした時、廊下に何かが落ちていた



アパートの人の落し物かな


近づいて拾い上げると、小さな黒い石だった



石を手に取ったまま立ち尽くしていると、突然眩しい光に包まれた


「眩しっ...！」


思わず目を閉じてそこからの記憶がない




目を覚ますと、見慣れているけれどいつもより高い位置にある天井が目に入った

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