＊ ページ3
【No】side
ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ
「はーい」
「うらさん！やっほー！」
「遊びに来たでうらちゃーん」
「うらたんの家は久しぶりですね」
「おお、入れ入れ。」
***
みんなとワイワイゲームをし、あっという間に時間というものは過ぎていく。
もうそろそろ帰ろうかー。そう言い帰る準備をしている時、ふと誰かが呟いた。
し「あれ、そういえば今日Aいなくね？いつもは俺らが約束してる時に顔出すのに」
「あ、ほんとだ。Aどうしたんだろう？」
「僕は今日一日Aを見てませんよ…？」
「俺も俺も」
「俺もー。」
数分部屋が静かになり、1人の声が部屋に響き渡る。
さ「なぁ、この前もさ、こういう時あったけどさ、この前って、A、飛び降りようとしてなかったっけ？今回、大丈夫なん？」
う「そうだ…。やべえ！おい！誰かAの居場所知らねぇか！？」
さ「し、知らない知らない！」
し「俺も知らねぇよ！どうすんの！？」
せ「センラも知りません…。」
皆一斉にスマホを開く。勿論、開いたのはAにメールを送るためだ。
『今何処にいる？』
皆、そう送った。
＿＿＿＿だが、1分、10分、1時間以上経っても、返信は来ない。
いつもは15分もすれば返信は来るのに。
全員に焦りが出始める。こんな時、GPSがあればいいのに、と思う。
でもそんなことを考える暇なんてない。今はAを助けることが優先だ。
既読は未だ付かない。
ただただ、静かな時間が流れていくだけだ。
ひた、と額から首筋に伝う汗。
背筋が凍る、とはこのことを言うのだろうか？
そんな時、ある人物が一言言った。
う「…あ！そうだ！この前『ﾀﾋぬなら、絶対屋上から飛び降りるなぁ』ってAが言ってた…。もしかしたら、どこかの屋上に居るのかも！」
「…うらさんナイス！」
「なら早よ行きましょう！僕は大体場所は把握出来ますので、皆僕の車に乗ってください！」
「「「了解」」」
＿＿＿＿さて、貴方は、全員が来る前にこの世から消えれるのでしょうか？
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作者名：Re(あーる) | 作成日時：2019年7月28日 0時
