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「君は本当に優しい子だ」
嗚咽を漏らす俺の背を擦り、オールマイトは小さく呟いた。
「…俺は、ただ、今まで通りに…」
「大丈夫さ、きっと君の想いは伝わるよ」
「…ありがとう、ございます」
オールマイトはこれからまた仕事にいかなければならないらしく、残念ながらここでお別れだった。
いつでも連絡しなさい、と連絡先を教えてもらい、本名で呼ぶ許可ももらった。あの人優しすぎか惚れそう。
*
翌日、オールマイト改め俊典さんのお陰でなんとか立ち直った俺は、ヒナタと話をするべく宗家の屋敷＿＿彼女の部屋に向かった。もちろん許可は得ているが、あまりいい顔はされなかった。
「ヒナタ様」
鍵なんぞない日本家屋なもので、無礼を承知で勝手に部屋に入った。
「…ネジ、兄さん…どうして」
薄暗い部屋の真ん中で、彼女はうずくまっていた。ろくにご飯も食べていないせいか顔色も悪く、細い身体がよりいっそう細く見えた。
「話をしに来ました」
「話…？」
ずっと泣いていたのだろう、目は赤くなり腫れていた。その姿に再び泣きそうになるが、堪えて口を開いた。
「なぜ、部屋に籠るのですか」
「それ、は…」
「なぜ、自分のせいだと塞ぎ込んでしまうのですか」
「……」
「なぜ、あなたまで俺の側からいなくなってしまうのですか」
「ネジ兄さん…」
再びうつむいたヒナタの顔を頬を掴んで無理矢理上げ、目を合わせる。
「…私のせいで、ヒザシ様は」
「父様がいつ、あなたのせいだと言いましたか」
「それはっ、でも…」
大きな瞳いっぱいに涙を溜め、顔を歪めたヒナタ。俺これ捕まんないよね、大丈夫だよね？ポリスメンのお世話にならんよね？？
「あなたは悪くありません。さあ、引き込もっていないで外に出ますよ」
狼狽する彼女の腕を引いて宗家の屋敷を出て、分家の屋敷に向かった。
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重雲ガチ勢 - NARUTO大好きなのでありがたいです。応援してます。お体にきおつけつつ頑張ってください。長文失礼しました (2022年8月4日 9時) (
レス) @page15 id: 08d29828be (このIDを非表示/違反報告)
鹿 - いきなりすみません。凄く面白かったです！これからも更新頑張って下さい！ (2020年5月18日 0時) (レス) id: b3bd35e2a0 (このIDを非表示/違反報告)
海道蓮(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます！一年以上も放置してすみませんでした！！これからまた少しずつ更新を再開していきたいと思います。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年3月10日 23時) (レス) id: 3f508cdd1a (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ここ最近で一番楽しみな作品です！更新待ってます！ (2019年4月11日 3時) (レス) id: 3a7efa2132 (このIDを非表示/違反報告)
海道蓮(プロフ) - AYAAYAさん» コメントありがとうございます！時間を見つけて更新しますので、これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2019年2月6日 22時) (レス) id: 3f508cdd1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海道蓮 | 作成日時：2018年11月21日 23時
