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日向ネジの実力は、教師達の想像を遥かに上回っていた。日向一族きっての天才、幼少期より戦い方を叩き込まれた彼だったが、周りとこれほど差が開いているとは思われていなかったのだ。
「桁が違うわね。彼だけ別の会場にしてよかったじゃない」
「国からの要請とはいえ、正直なめてましたよ」
「的確に急所だけを狙っている。あれが白眼の力なのか」
ロボット(仮想敵)の急所＿＿結合部の僅かな弛みをあれほどのスピードで見極め、的確に一撃で仕留めている。
一瞬の迷いもなく繰り出される猛攻に、他の試験会場を見ても特に語らなかったイレイザーヘッドがついに口を開いた。
「……真に実力を試されるのは、ロボット相手じゃねぇだろ」
「なんだイレイザー、あいつが対人で負けると思うのか？」
「いや、むしろ逆だろ」
はあ？？？と眉を吊り上げたマイクに、彼は呆れたように言った。
「…ヒーローの仕事は殺しじゃねぇ。あれ(柔拳)は一撃で、下手すればオールマイトすら沈める恐ろしい力だ」
「お前、柔拳のこと何か知ってんのか？」
「…いや、昔一度だけ見たことがあるだけだ。だが、あれはかすっただけで重いダメージを与えることはわかる」
どういう理論なのかはわからないが、イレイザーはあの柔拳での攻撃が当たれば、内臓にまでダメージが入ることを知っていた。
チャクラという概念すら忘れ去られた今、外傷を与える剛拳が主流となったため、理論を知らないのも無理はない。
だが、鍛えようがない内臓に攻撃を喰らえばひとたまりもないことは理解が及ぶ。だからこそ、イレイザーは教師として不安を覚えた。
「あいつは、微かに戦闘を楽しんでいるように感じる」
「ロボット相手にテンション上がってんじゃねーのか？」
「そんなわけないでしょ。あの子は日向で今の今まで戦い方ばかり学んできたから、強さを確認できて嬉しいんじゃない？」
憶測で語る教師たちが再びモニターに目を向けたのは、二つの会場で同時に破壊された0Pの巨大ロボットが崩れ落ちた時だった。
「…………六十四掌使っちまったな」
静まりかえった教師達をよそに、彼は己の拳を握り締めて、やっちまったと心の中で深く反省した。
(日向に金があるからって請求されないよね？？？)
続く (更新停止中)
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重雲ガチ勢 - NARUTO大好きなのでありがたいです。応援してます。お体にきおつけつつ頑張ってください。長文失礼しました (2022年8月4日 9時) (
レス) @page15 id: 08d29828be (このIDを非表示/違反報告)
鹿 - いきなりすみません。凄く面白かったです！これからも更新頑張って下さい！ (2020年5月18日 0時) (レス) id: b3bd35e2a0 (このIDを非表示/違反報告)
海道蓮(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます！一年以上も放置してすみませんでした！！これからまた少しずつ更新を再開していきたいと思います。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2020年3月10日 23時) (レス) id: 3f508cdd1a (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ここ最近で一番楽しみな作品です！更新待ってます！ (2019年4月11日 3時) (レス) id: 3a7efa2132 (このIDを非表示/違反報告)
海道蓮(プロフ) - AYAAYAさん» コメントありがとうございます！時間を見つけて更新しますので、これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2019年2月6日 22時) (レス) id: 3f508cdd1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海道蓮 | 作成日時：2018年11月21日 23時
