風 ページ48
No side
少女は風に揺られていた。
ピンクのスカートが揺れる…なんてことはなかったが、少女の目は何処までも寂しそうだった。
少女には、有り余るくらいの事実が乗せられていた。
たくさんの事実が彼女を蝕み、彼女の足元には1粒の雨が降った。
ポタポタと、彼女が立っているコンクリートの色を変えていく。
少女がここにいる理由。
そんなのを知る余裕があったならば、彼女はきっと今も笑っていただろう。
死ぬ訳にはいかない。
彼女の頭にあったのはただそれだけで、それ以外の思考は停止していた。
もう何も思い出せないような気がする。
彼女はただそれだけを感じていた。
楽しかった思い出に蓋をしたかのように、思い出したくないのかのように。
行くあてもなく彷徨う彼女は命を繋ぐことを考えていた。
食べ物。飲み物。服。家。家族。
少しづつ「必須」から「欲しいもの」に変わってゆく。
彼女は俯いて考えていた。
どこへ行こう。何をしよう。
オフィスは今どんな雰囲気なのかな。
でも、そうだよね。
きっと、何も無かったかのように…普通にやってるよね。
仕事だもん、変な雰囲気になっちゃダメだもんね。
さってと。
彼女は小さな足で走り出した。
変な想像をするだけ無駄だ。
とりあえず彼女に会いに行こう。
何かしらの話を…してもらいに。
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きい(プロフ) - linns＊さん» うへああぇ！！(？)ありがとうございます…！頑張りますのでこれからもよろしくですちっすちっす(？？) (2020年6月19日 17時) (
レス) id: f9e7805ded (このIDを非表示/違反報告)
linns＊(プロフ) - happy birthday！これからも頑張って下さい。応援してますね( ＾∀＾) (2020年6月19日 17時) (レス) id: 2db5c5c8cb (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - ありがとうございます！期待を裏切らないようふざけ倒しながら頑張ります！(おい) これからもよろしくお願い致します！ (2020年4月5日 10時) (レス) id: f9e7805ded (このIDを非表示/違反報告)
孤黒 - いきなり失礼します！そして、続編おめでとうございます！これからも応援させていただきます！あと、、、これはどうでも良いひとり言なんですが、シリアスな作品も、私はとても好きだったりします。これからも無理せず頑張って下さい！ (2020年4月5日 1時) (レス) id: 785222cc26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きい | 作成日時：2020年4月3日 7時
