初めてのあの日 ページ5
『河村さん』
河「まあ、そうだね」
河村さんはいつものように、楽しそうに笑った。
この人には勝てないなーなんて思うくらいには、全く焦りもなく。
河「ここにいるだろうなー、と思って」
『…私、ここどこか覚えてないんですけど…』
河「Aが5歳になった時、須貝さんにあった場所だよ」
そう言われ、確かにそうだと淡く思い出す。
なんとなく来ていたけど、「始まりの場所」ってわけか…
『…帰らないといけませんか』
河「…帰りたくないんだったらいいんじゃない？」
河村さんはそう言って考えるような素振りを見せた。
『…そう、ですか』
そんな事を言ったけど、迷ってはいる。
行くあてはない。帰りたい。でも帰りたくない。
河「俺ん家来る？」
『え』
河「行ける場所ないでしょ？嫌ならいいけど」
嫌ならいいけど、に笑みをかけた。
河村さんのこの笑みは。
『行きます…！』
と言うのを分かっている笑みだ。
河「伊沢には落ち着いたら行くって言っとくわ」
そう言って歩き出した河村さんに、私はついて行った＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 115人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きい(プロフ) - linns＊さん» うへああぇ！！(？)ありがとうございます…！頑張りますのでこれからもよろしくですちっすちっす(？？) (2020年6月19日 17時) (
レス) id: f9e7805ded (このIDを非表示/違反報告)
linns＊(プロフ) - happy birthday！これからも頑張って下さい。応援してますね( ＾∀＾) (2020年6月19日 17時) (レス) id: 2db5c5c8cb (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - ありがとうございます！期待を裏切らないようふざけ倒しながら頑張ります！(おい) これからもよろしくお願い致します！ (2020年4月5日 10時) (レス) id: f9e7805ded (このIDを非表示/違反報告)
孤黒 - いきなり失礼します！そして、続編おめでとうございます！これからも応援させていただきます！あと、、、これはどうでも良いひとり言なんですが、シリアスな作品も、私はとても好きだったりします。これからも無理せず頑張って下さい！ (2020年4月5日 1時) (レス) id: 785222cc26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きい | 作成日時：2020年4月3日 7時
