動画を撮るよ!! ページ10
前にカメラを置く。
2人がいる椅子の前のテーブルにドンッと置いた。
涼「んー、これカメラー?」
『あ、置く場所ないから置かせてね
涼「ん、りょうかーい☆」
多分伝わった。
撮ってるよってこと伝わったはず。
少し前までは私もお兄ちゃんと住んでたから、きっとコンビネーションはばっちり。
なはず。
今まで何度か兄ちゃんに内緒で動画を撮っていたことがある。
ただ、その全てがボツになった。
編集は兄ちゃんで確定してる。
だから兄ちゃんの気が向かない限り動画は出ない。
だから今まで内緒で撮ったものはボツにされ続けた。
ピッとボタンを押す。
録画モードに切り替わった。
涼「ってかもっとテンションあげよーよ☆」
「うるせえうるせえ、こっちは疲れてんだ」
涼「何、また撮影?有名人は忙しいね〜?」
「有名じゃねえよ…ったく、なんでそんなに騒がしいんだよ…」
涼「騒がしくないよ☆ 動画の時の「キヨ」よりマシだよ?」
涼「特に8分音符ちゃん、とかね?」
パーッと兄ちゃんの顔が赤くなっていった。
「なっ、あれ見たのかよ…!」
涼「あったりまえじゃん、全部動画見てるよ?キヨ、くん?」
「ほんっとやめろっ!!」
真っ赤な兄ちゃんが見れた私は
声を殺して笑っていた。
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作者名:きい | 作成日時:2020年3月9日 15時