{Ky}黒猫の妹は苦労人 (ページ3)

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馬鹿なの？？ページ3

「まだ52分じゃん。あと8分寝れた…」
『馬鹿なの？ピッタリに着くとか礼儀なってないでしょ！』
「10時集合なら10時に着けばいいだろ！？」
『はあ！？最低でも10分前行動だよ、1人ならまだしも待たしたらどうすんの！？』

こ「やってんなぁw」
ヒ「仲良いよね」
フ「撮りたいんだけどw」
『わあああごめんなさい！！！ほら兄ちゃん撮影するよ！？！？！？』

最悪だ。待たせてしまった。
これだからもう…！

カメラを用意して、兄ちゃんに着替えを再び投げつける。
まだ着替えてなかったのだ。許さない。
カメラの位置を動かしながら、映るところを片付ける。
カメラの後ろ汚いなぁ… いつも片付けてるのに…

カメラを回し兄ちゃんが話し始めたところで、私は椅子に座る。
絶対に音を立てないように。いることがバレないように。

普段あんな風にずっと怒っている私だが。
兄ちゃんのファン第1号である事は間違いない。
兄ちゃんが実況を始めた時、私は11歳くらいだった。

それでも兄ちゃんが頑張っているのはよく知っていた。
母さんや父さんももちろん知っているだろうが。

毎回撮影を見る度に、吹き出しそうになる。
面白すぎる。兄ちゃんがおもしろすぎる。

決してブラコンではないんだ。

ただのファンな、だけで。