甘く苦く (ページ5)

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「 A ..？どうしているの？仕事は？」

テヒョンは自身の下にいる女をベッドの外に押し出し私の方に駆け寄ってきた

『今日は早く上がれたの。連絡しておいたんだけど見てないよね』

「あ、あのA .. これは誤解だから勘違いしないで俺が愛してるのはAだけだからね？」

焦っているのか少し早口で私に理解を求めてきた。

女は逃げ足が速いようで今そこに居たはずがいなかった

『何してるのテヒョン。ソヒョンさん追いかけなくていいの？出て行っちゃったみたいよ』

「え？A何言ってるの？冗談は辞めてよね」

口を四角にし微笑むと私の頬を優しく抓るテヒョン

今ではこの大好きだった笑顔も憎らしく見える

『今この状況で私が冗談言ってるように見える？』

テヒョンは少し顔を強張らせ頭にハテナを浮かべているようだった

『私達もう終わりだよ。別れようテヒョン』