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ウミガメのスープ ページ5

『やっぱり、怒ってたかぁ…』

店の前でため息をつく

この重々しい扉を開ければ自分はバラバラにされる

キャリアケースに入ってる物のように

『ボンベロなんとかしてよぉぉ

死体処理のときサービスするからさー!!

タダでもいいよ!』

店に入る前に電話を掛けてきて忠告してくれた

ボンベロに助けを求めた

澪を説得できるのはヤツだけだ!!

ボ「止めたが

バラバラにしないと落ち着かないそうだ」

『えー…なんて言って止めてくれたの』

ボ「処理が面倒だ」

『止めてねぇじゃん!!』

ボ「お前がどうなろうと知らん」

ブツと音がして、通話は閉ざされた

携帯を耳元から離した。

澪「全部聞こえてるよ」

扉からひよいと顔を覗かせる澪

いつもの天真爛漫な笑顔とは違って無表情なのが

逆に怖い

『おぉ…まじか…』

私は一か八か賭けに出てみることにした

『遅れてごめん。お詫びに渡したい物があってですね…』

澪「渡したい物?」

『許してくれるなら渡すよ。

澪がずっと欲しがってた解体道具』

解体道具と聞いて目が輝いた澪

無表情からいつもの笑顔になった

なんせ、澪は収集癖があるから気分が乗ってきたのだろう。

キッドもそうだ
キッドや澪にはよく道具を盗まれたりする
なので、二人には道具を触らせない

澪「わかった!今回だけ許しますー」

扉から出てきた

澪の手には綺麗に研がれたナイフが握られていた
それを見て背筋が凍った。

澪はナイフを仕舞って

固まったままの私を引っ張って店に入った


澪「それに、

柊を殺しちゃったらスキンに怒られるしね。」

『そーなんだ…?』

よくわからなかったが、とりあえず相槌を打っておいた

店に入れば、空腹を刺激するような薫りが漂っていた
朝は栄養ゼリーのみで昼はいつも食べてない

私は臭いだけで涎が溢れそうになった

その様子を見て澪は笑った

澪「お腹空いたね。早く食べよっか」

私は頷いて腰を降ろした

南瓜と栗のキッシュ。→←夏野菜のマリネ。



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蝉ろ(プロフ) - ひか(゚ω゚)さん» コメントありがとうございます!わかります!澪ちゃんとボンベロ幸せにくっついてほしいですね(*´ω`*) (2019年8月3日 8時) (レス) id: d8c39059bc (このIDを非表示/違反報告)
ひか(゚ω゚)(プロフ) - 澪ちゃんとボンベロ、スキンと柊ちゃん 幸せにくっついて…と応援したくなりました(*´艸`)♪ (2019年8月3日 8時) (レス) id: 3899850634 (このIDを非表示/違反報告)
3397(プロフ) - ひか(゚ω゚)さん» ありがとうございます!あっちの方も見てくれてるのに…嬉しいです^^* (2019年7月28日 10時) (レス) id: 58a2beba9d (このIDを非表示/違反報告)
蝉ろ(プロフ) - ひか(゚ω゚)さん» コメントありがとうございます!読みにくかったですか、すみません!楽しみだなんて…恐縮です!名前を間違えた事は気にしないでください(*´ω`*)更新頑張ります(≧▽≦) (2019年7月28日 8時) (レス) id: d8c39059bc (このIDを非表示/違反報告)
ひか(゚ω゚)(プロフ) - ( ゚∀ ゚)ハッ!何度もすみません!蝋ろさんじゃなくて 蝉ろさんでした!!お名前間違えてしまってほんと申し訳ないです。 ゚( `>ω< ) (2019年7月28日 6時) (レス) id: 3899850634 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蝉ろ&3397 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/annsatupuri/  
作成日時:2019年7月27日 23時

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