殺し屋と解体屋の日常【Diner】

レモネード ページ22

『ふぅ…終わった』

澪「結構つかれるねーナイフ錆びそう」

こびりついた汚い血を布で丁寧に拭き取り

ナイフをしまう

『澪さ、殺し屋やめて解体屋にならない？

才能あるよ』

澪「いやーめんどくさい」

並べられた体はとても綺麗に分解されていた

『よし。行こ』

澪「次の現場に多忙だねぇ」

『うーん。その前にこの死体捨てないと』

澪「そ。じゃあここで待ってるね」

私は急いで海岸に向かった

塩の匂いが微かに鼻にかかる

『さてと』

袋から死体を捨てた

澪を待たせている…早く帰ろう

折返そうとしたとき、

私は自分の体が浮き地面に転がった

黒い塊が私に衝突してきた

ゴムが焼ける匂い

車に轢かれた。

朦朧とする意識の中で必死に起き上がり

澪に電話をかけたが取り上げられ

引きずられるように車に乗せられた

死を覚悟した

袋を被せられ私の視界は消えた


−−−−−−−−−−−−−−−−

『あのー解いてくれません？』

椅子に縛りつけられ

さっき轢かれたから体中が痛い

なぜ、こんな目に合ってるのかがわからない

いままで仕事をしてきた中で今回のようなケースは

はじめてだ。

男はじっーとこちらを見ている

そして、一枚の写真を見せてきた

そこに写っていたのは、澪だった

『あーー。そういう事ね復讐ですか』

私の携帯を取り出して操作し始めた

澪にかけるつもりだろう

この事を知れば、怒りに任せてくるだろう

ボンベロが止めてくれればいいが

『復讐っていったて弱いアンタらが悪いじゃん』

澪は気分で人を殺す

だから、恨みを買いやすい

けど、女の子なのに強くあっさりと敵を殺す

澪はかっこよくて好きだ

男はさっきの言葉にぴくりと反応した

男は部屋を出ていき二人の仲間を連れて戻ってきた

服を摑まれそのまま引き剥がされた

上半身が下着姿になり写真を取る

仲間の一人が呟く

「………貧相な体だな。可哀想に」

『うるせえよ！いま関係ないだろ！！』

ぶっ殺されろこんなやつ！可哀想ってなんだ！

私の電話を持った男が言う

「もし、ヤツがこなければお前は死ぬ」

『はいはい』

もうどうにでもなれ。

電話で話す男

塩の匂い海が近いな

目を閉じた。次に目を開ける頃には血の海だろう

ドロップキャンディ。→←ベッヒャーアイス。

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