殺し屋と解体屋の日常【Diner】

ホワイトラスク。 ページ43

デ｢お前ぼどの腕を持つ殺し屋を易々と殺してしまうのは忍びない

まだ中学生くらいだろ

まだまだ伸び代はある

そこでだ、ここで働くか死ぬか選べ｣


『…働く』




それから私はデルモニコの指示で殺しをしていた


まだその頃は気まぐれで仕事を投げ出すようなことはしていなかったけれど



少年とは犬猿の仲だった


私が毛嫌いをしていたの方が正しい




しかし、彼と仕事をこなすうちに私は彼のことを認めていた


親と自分しかいなかった世界でたくさんの人に触れて


私の性格はどんどん明るいものに変わった



取らなくてもよかった睡眠と食事



それが好きになった



人を殺さない時間が好きになった





今ではその少年とも仲が良くなった




…と思う




『ね？ボンー』


ボ｢ち、近づくな｣



『スキンとはボンとの仕事の時に知り合ったの』


柊｢デルモニコの元にいたのは知ってたけど、ボンと組んでたとはね｣



ボンと組んでいたのはほんの数年で柊と会う頃には1人での仕事に戻っていた


デルモニコが亡くなってからはどこにも所属せずフリーで殺し屋をしてる



『私も今が幸せ


柊みたいに暗い過去なんかない


でも、私も成長しておっきくなった


心も体も』


ボ｢…心は17くらいから変わってないと思うぞ｣

『永遠の17歳ってか』



ボンベロは何となく苦笑いをしながら私の過去を聞いていた


もしかしたら、しっかりと話したのは初めてかもしれない



ス｢俺は初耳だったな

ボンとAにそんな因縁があったなんて｣


ボ｢ただの逆恨みだ｣


『まぁ両親、調べてみたら悪党の中でも悪いことやってたし

当然ちゃ当然のこと』



私は笑い飛ばしたが


悪い人でも両親は両親だ




産んでくれたことには感謝している



今ここで、過去を笑い飛ばして



幸せな時を刻んでいるのも貴方のおかげだ






柊｢右眼が義眼なのって自分で潰してたんか｣

『そうなんだよ

どうしても強くなってる実感がわかなくて

そこで復讐相手を超えるには復讐相手の立場に立たなくちゃって

くり抜いてみた』


柊｢踊ってみたみたいに言わないで！？｣




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長くなっちゃいました…

こんな過去があったそうですが、今には関係ないですね←

次からは蝉ろちゃんなのでもっと面白いです

スフレ→←チョコレートラスク。

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