見えない所 (ページ10)

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Jr時代　ページ10

「おおちゃん！」

大「あ、和、今日一緒だったんだ」

「はい！
　あ、今日、濡れるみたいですよ」

大「聞いたよ、もう寒いのにな」

「ねぇ」

大「ん、？」

「京都、本当に行くの？」

その顔はすごく寂しそうで
目が潤んでて

ドキッとした

ほんと、こいつは、かわいい

大「いくよ」

「じゃ、連絡先教えてよ」

大「おまえ、毎日かけるきだろ笑
　後で、楽屋でね」

「はい」

その表情は真剣で

あ、ほんとに毎日かけるんだって思った

そそういえばまだ、連絡先も知らなかったな

撮影が終わり

バスタオルもらって

頭拭いている時

不意にジュニヤと楽しそうに話している

和の背中に濡れて、服が肌に付き線が見えていた

俺はいても経ってもいられず

和の肩に自分のバスタオルをかけた

大「おまえ、透けてる」

「おおちゃんも透けてるでしょ笑」

そう笑う君を見て

女である自覚が足りないと感じた

それだけじゃない

俺だけが知っていればいい

そう思ってしまった

大「下着の線見えてる
　秘密なんだろ」

「えｯ」

大「ばか、しｯ」

Jr「ニノどうした？」

「あ、いや、なんでも」

一瞬驚いた顔をして

でも、すぐに冷静になり

Jrに誤魔化していた

ずっとこうやって
誤魔化してきたんだろうな

どっから、どう見ても女なのにさ

和はそれでいいのかな