見えない所 (ページ9)

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Jr時代　大野サイドページ9

俺は、いつも通りレッスン室にはいり

いつも通り後ろに座って見てた

なんだか、さっきからチラチラ目が合う

いつもの子だ

俺のことが気になるのか

よく目が合う

俺も、多分あの子が気になる

初め見かけた時、なんで女の子が
こんなところにいるんだろうってそう思った

でも、ここはジャニーズでそんな
事あるのかとも思ったけど

ジャニーさんは何を考えてるかわからないから
また、何かを考えているのだろうと思った

さっきからチラチラ見てる子が

俺の隣に座り

じっと見つめてきた

なんか、柴犬みたい

尻尾が見えそう

「今日、何時に終わるんだろうね」

大「そうだな」

「大野くん、踊らないの?」

大「お前だって踊らなくていいのか?」

あれ、こいつ、俺の名前

「ちょっと休憩ですよ」

相「和くん!ちょっと教え
　ぁ、すみません」

大「え、ぁ、べつに」

こいつ、和くんっていうのか？

「まーくん、また？笑」

自分を呼んだ相手をまーくんなんて
可愛らしく呼んで行ってしまう

それからは和は、あうごとに
話しかけてくるようになった

呼び方も

「大野くん！」

から、

「おおちゃん！」

になって、

人懐っこくいつも付いてくる

Jr「大野、最近アイツと仲いいよな」

大「まぁ、なんか、なつかれた？」

Jr「なんだそれ笑」

俺もわからない

でも、俺も嫌な感じはしない

あうのが楽しみになってる俺もいる

そんな、ある日のこと

「おおちゃん！」

大「あ、和、今日一緒だったんだ」