見えない所 (ページ6)

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2008 ページ6

でも、皆さん思いませんでした？

お前、脱いでるよなって

実は、結成十周年直前

嵐の勢いが出できた頃

俺は、胸を取る決断をしました

それまで、ずっと、胸を潰していて

でも、それは結構苦しくて

コンサートでも、苦しい思いをしていました

だから、ずっと迷ってはいたんです

でも、俺は、今で言う

性同一性障害ではないですし

リスクも大きい

これをすると、もう、女性として

世に出ることはなくなるんじゃないかと

元には戻せない恐怖感がずっと、ありました

でも、ハリウッドが決まったとき

もう、これは、覚悟を決めるべきだと

これまた、メンバーに、相談しました

大「え、取るの？」

「はい、取ります」

松「いいのか？親には？」

「もう、言いました
　この業界でやっていく覚悟を決めたのなら
　反対はしないと」

相「そっか、よく考えての決断なんだね」

「はい」

櫻「コンサートの時、苦しまなくても良くなるな」

「はい、そうなんです」

大「にの」

「はい、？」

大「おいで」

そう言われ大野さんの側に行くと
優しく、背中に、腕を回し

私を抱き締め

子供をあやすように撫でました

「おおの、さん、？」

大「どこでするの？」

「たいわんで」

大「俺、一緒に行く」

「や、でも」

大「いいから、一緒にいくよ
　怖いだろ？」

「こわい、です」

その後事務所に相談すると

支援してもらえることになり

スケジュールを開けてもらい

大野さんと2人で台湾に飛び

手術を受けました

それはもう、痛くて笑

術後メンバーと、通話したときも

半泣き状態でした

大野さんは、常にそばにいてくれて
私の手を握ってくれて

大「がんばったね
　おつかれさま」

って、何度も声をかけてくれました

日本に戻ってからも

1ヶ月は、激しい運動ができなくて

何度も迷惑かけました

元々、胸は大きくなかったので
傷跡は小さくて

まーくんが

A「おそろいだね！」

なんて言って

傷跡を見せ合ったりしました笑

それからは、傷跡はメイクで隠し

堂々と着替えられるようになったし

雑誌や、裏あらしなんかでも

みんなと同じように

脱ぐことができて

今でも後悔は全くしていません