見えない所 (ページ19)

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2014　大野サイドページ19

歩いてきても、着いておかしくない
時間になったから
迷ってるのかなと思い

迎えに家を出たら

変な男に絡まれていた

気がついたら体は動いていて

気がついたら

俺のなんて行ってしまった

「いいですよ
　でも、言ったからには
　手放さいでくださいね
　では行きましょう」

О「え、ちょっと、まって
　いま、え！？」

それは、そういうことでいいのかな

家に着き

何食わぬ顔で

魚料理を食べてる

N「さすがですね
　刺身にしなくてよかったんですか？」

O「一緒に食べられる方がいいだろ」

N「ふふ、ありがとうございます」

しばらく無言が続いた

その無言も別に嫌なものでもなく

心地のいい時間だった

いい感じに酔いが回った時
にのが喋りだした

N「初めてじゃないんですよ
　絡まれたの」

それは、昔の話だった

N「ふふｯ覚えてる？おおちゃんあのときさぁ、
　電話の向こうで僕が元気ないから
　戸惑ってて急に、今日夜ご飯なに食べた？って」

ぁ、あのときなんだ
そうか、あのときも、怖い思いをして

もっと、話をきいてやれば、

N「あの時、おおちゃんの声聞いて
　落ち着いたの、いつも通り
　貴方が寝るまで話をして
　そのいつも通りが、僕を助けてくれたんだよね
　ひとりじゃないって」

俺はそう言うニノを思わず抱き締めた

俺も相当酔っているな

О「気づいてやれなくてゴメンな」

N「いいんです、今日助けてもらったから
　もういいんです、貴方がいれば怖くありません」

О「じゃぁさ、一緒にすまない？」

N「はい？笑」

О「いいだろ？」

もう離してやんない

N「まぁ、いいですよ」

そう言って俺の頬にちゅっと

キスをした

N「よろしく」

お酒で頬が赤く染まって

目も潤んでるのがかわいいのに

その仕草はかっこいい

おれは、そんな、和が好きになったんだ

俺は勢いのまま、和へ口づけし

ベッドまで連れて行った