見えない所 (ページ1)

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2017 ページ1

パシャパシャｯパシャｯ

「本日はお集まりいただきありがとうございます
　今朝、ファンクラブに記載したことを
　改めて、お話させていただきたく
　この場を設けていただきました」

「えー、私、二宮和也は、女性です
　これまで、そのことを隠し、活動してきたことを
　お詫び申し上げます。
　とは、言いましても、これからも、変わらずに
　嵐の二宮和也として活動を続けさせて頂きたいと
　思っています」

頭を下げたところで鳴り止まないフラッシュ音の

勢いが増す

「質疑応答に入る前に、私が、なぜ、ジャニーズに
　所属できたのか、また、なぜ、
　ここまで隠し続け、ステージに立ってきたのか
　その全貌を包み隠さず
　私の口からお伝えしたいと思います」

フラッシュ音が消え

でテレビ局の大きなカメラが

俺をとらえる

「長くはなりますが最後まで
　聞いていただけると幸いです」

「私は、ジャニーズに入る前から
　おかしな子と、言われていました
　今のように多様性なんて言葉はなく
　男児に混ざり、野球を習う女の子というのは
　当時は、異様な事でした」

「そして、うちの家には兄がいまして
　そんな、男に囲まれて育ったので
　仕草、感覚も男児そのものでした
　それなりに、私も可愛かったですから笑
　大人にはチヤホヤされつつも
　クラスメイトにはおかしな子、と笑われ
　いじめにもあっていました」

「母にも相談し女の子に見えるよう
　髪を伸ばしたり、母が選んだ可愛い服を
　着たりもしていました
　しかし、いじめというものは
　そう簡単にお閉まるものではなくて
　女性としての成長も遅く」

「中学に上がる頃になっても
　ブラジャーが、必要になからなかったし
　生理も、来ませんでした
　そんな、私ですが野球は続けていました
　母が好きなことをやりなさいと
　女子野球のクラブに入れてくれました」

「中学生になってすぐ、本格的に野球をやりたくて
　髪をバッサリ切りました
　そんな私を見て母は
　｛いいじゃない、そこらの
　男子よりかっこいいわよ｝
　なんて言って、写真を何枚も取られました笑」

そして、誕生日の2日後

「6月19日、野球の練習試合があり
　気合を入れて、準備をしていた時
　母に呼び止められました」

母「ジャニーズ一次審査通ったみたいよ！」

「は、？ジャニーズ？」