瞳の奥 2 (ページ7)

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青ページ7

部屋に入ってすぐ聞こえた

タイマーの音

相手が腕利きの場合

遠隔操作がついていることはよくあること

すぐに俺は叫んだ

でも、急なことに人間反応することはできず

みんな一緒に吹っ飛ばされた

それは一瞬のことで

能力使用許可が降りない現場だし

今日は昼間だから

万が一のことがないように

リミッターをつけてた

だから、能力を開放する余裕すら無かった

気がついたら瓦礫の下

これを退けないと、白が出てきても

なにも、できない

おわった、もう、無理かもしれない

そう思いながらも、限界が来て

意識を手放した

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「あお」

だれ、？

「あお、僕だよ、白だよ」

白？

白、もう無理だよ

白が回復しても

瓦礫の下だ

「あお、一緒に、いこう」

は、？でも

そんなの、むりじゃ

「ぼくね、青と一緒なら
　怖くないよ、だって、青強いでしょ？」

白だって、岡田が褒めてたぞ？

「青が出る前少しやってたから
　一緒にやったら、うまくいくと思わない？」

でも、どうやって

「僕の手を握って、大丈夫

　消えたりなんかしない」

白の手を握ると白い光に包まれた

白

いや、智

知ってる？

俺を作り出した君が

俺を受け入れる

それは、俺が消えることを意味する

俺がいなくても

もう、大丈夫

そうでしょ？

じゃぁね

頑張ってね

さとし