瞳の奥 2 (ページ6)

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N・Ｋページ6

今頃、潤くんが、助けを呼んでくれてるかな

部屋の外の人間は無事だったかな

何も聞こえない

ぁー、だめだったのかも

身体は動かないけど
頭は冷静だった

でも、俺も限界で

意識を飛ばそうとしたときだった

体の中に熱がじわーとたまっていき

少しずつ身体が楽になっていった

それから、体の上にあった重いものがなくなり

でも、まだ、血が足りないのか

意識が朦朧としている中

О「ごめんね
　これで我慢して」

その声に目を開いた

そこには、俺に背中向けた智がいた

汚れた服で、次の人の下へ走っていこうとする

N「さ..と.し..ｯ」

俺の声に反応し振り向いた智

その姿に言葉を失った

О「起きたんだね
　よかった、すぐ戻ってくるから」

そう言ってすぐに、次の人の下へ言った

俺がどろいた理由

そこに白がいたからではない

そこには

智がいた

大野智が

智のきれいなオッドアイが

光っていた

青も、白も

両目を、光らせていた

君が智なんだね

俺は、そのまま意識を手放した

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

次に目を覚ましたのは

救護室の病室でした

「二宮さん起きられましたね」

N「みんなは」

「全員無事です
　あの部屋にいたものも
　みんな無事ですよ
　大野さんが、助けてくれましたから」

ぁ、そっか

救護班は、白を知っているんでしたね

智が助けたと聞いて

智が再生の治癒を使った時
高熱を出してたのを思い出した

あの人数だ

相当能力を使ったはず

俺の身体はもう動くみたいだし

和「あの、大野の部屋は」

「集中治療室にいます
　皆さんの治療を優先したらしく
　自分には最低限の再生のみで
　皆さんで治癒能力を使い切ったみたいです
　応援が到着した頃には
　倒れていたそうです
　いま、救護班で、治療中です」

いこう

だって、青も白も病室が嫌いだ

目が冷めた時

誰かがいないと

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そう思い集中治療室に向かうと

メンバーが全員集まってた

S「あ、和、目、覚めたか」

M「みんな、考えることは同じだね」

A「こんなこと、始めてだったね」

N「全員無事で良かったですよ
　１名、無事とは言えないですけどね」

S「ごめん
　俺の判断ミスだった」

M「いや、そんなことなかったみたいだぞ」
　