瞳の奥 2 (ページ45)

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S・S ページ45

雅紀が能力者を見つけてから

合間があれば、つねに、調べるようになった

ただ、能力者の話は
俺等が上に報告する前に

噂がすぐに広がるようになった

サンダーは和也
ウィンドは雅紀
タイムは潤
フレイムは翔

そして新メンバーの
アイスは、智

の5人

まだ、アイドルのstormが
能力者であることは

A班、しか知らないこと

でも、サンダー、ウィンド、
タイム、フレイム、アイス

の5人の名前は

一般の一部には広まっているみたいだ

偶然にも、俺等と同じ名前だなんて

「櫻井、ちょっといいか」

隊長？

S「はい、なんでしょう」

「A班、最近どうだ
　噂では少し集中できてないみたいだけど」

S「仲間が減りましたから、」

「大野か、いま、どうしてるだろうな」

智くんの存在を覚えているのは
隊長、中隊長、A班、だけ

他は、舞姫が消えたという記憶に切り替えられてる

そして、智くんが、ストックになった
ことを知ってるのは、A班だけだった

S「隊長、我々は、存在してもいい人間ですか」

「…どうだろうな
　世間では、能力者がちらほら出てきている
　お前らの存在、というより、こんな組織が
　あっていいものではないかもな」

智くんが、隊長を好んでたのが
何故か、少しわかるかもしれない

この人は、俺等を人としてみてる

同じ人として

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

部屋に戻ると

雅紀と潤がテレビに、釘付けになっていた

珍しい

S「どうした？」

M「stormが、公表した」

S「もしかして、能力者のことを」

A「しかも、能力者の実験もしてたって
　アイスは、実験対象者だって」

N「それって、」

びーびー

「A班に通達、stormを
　保護し連れてきてもらいたい」

S「A班、了解！」

A「とりあえずいこう！」

すぐにスーツを着て出発する

俺等以外の、能力者

いろんな期待が膨らんだ