瞳の奥 2 (ページ29)

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О・S ページ29

筆記試験は翔くんのお陰で

順調だった

実技も

体術、狙撃、ナイフそれぞれ

合格だった

ただ、落ちていった人もいて

周りにいた子たちが

1人、また1人と、減っていく

どこに連れて行かれるのかも

僕にはわからない

最終試験は、大きな、体育館のような場所だった

障害物や、アスレチックも、何個があった

「それでは、最終試験を始めます
　タイムメリットは、30分
　生き残ってください
　しかし、30分後、1人も殺していなかった場合
　失格となります
　殺した人数は、点数となり
　配属場所にも関わるため頑張ってください
　それでは始めます
　能力を開放しそれぞれ準備してください」

ぁ、これが、みんなが言っていた試験

アナウンスに従い能力を開放すると

一斉に生徒からの注目を浴びる

大丈夫、怖くない

もらった
ネックレスを握り落ち着かせる

「よーい」

「始め！」

この言葉で周りの生徒は

殺し合いを始める

やらなきゃ、

そう思っても、僕の足はなかなか動き出さなかった

足元には、真っ赤な血が流れてきて

体が震えた

そのとき、頭の中から声が聞こえた

［白、いや、智、気を抜くな
　いまは、舞姫を怖がって誰も手を出してこない
　でも、人が減れば減るほど自信が付いて
　襲ってくる、目を閉じて、音を聞いて
　殺意を感じろ

　皆の下へ、帰るんだろ？］

青だ、青、俺

やるよ

青の声を頼りに目を閉じる

少し向こうから1人、いや、2人

俺に向ける殺意

手を銃の形にして能力を込める

まだだ、

もっと、近づいてから

5・・4・・3・・2・・1！

目を開き2発打つ

眼の前に体2体が落ちた

できる、俺にもできる

そこからはもう、ただひたすらに

襲ってくる人間を落としていった

「あと、残り5分」

そう聞こえた頃に残っていたのは

指で数え切れる人数だった

C「舞姫さん、お久しぶりです」

О「C,U、？」

あのときの、両目ピンクの、

C「まさか、試験に参加されるとは
　貴方の実力では不公平ですよね
　でも、よかった、地上に出れば
　貴方と戦う機会なんてありませんから
　ぜひ、手合わせを」

話しながら、俺に近づいてくる

俺の服を摘むと、ガスが舞う

でも、ガス類の煙は水には勝てない

水を体に纏う

C「そんなことできちゃうんですね
　でも、持ちますかね
　この毒ガスは、水に溶けますよ」

О「そんなわけｯ」

言葉を返すと体の力が抜けていく