A・M ページ27
オーちゃんを見送ってから
4人で、リビングに戻る
そこから無言で
いつもどおり各々の時間を過ごす
はずなんだけど
どうしても落ち着かなくて
翔ちゃんは新聞逆さだし
和からはずっとゲームオーバーの音ばかり
潤は、ひたすら、うろうろしてる
俺、?
俺は、立ったり座ったり
潤とうろうろしたり
だって、心配なんだ
みんな、心配なんだよ
ピリリりりリリ‥‥‥
内線？ こんな日に出動要請？
S「はい、こちらA班」
「こちら警備隊隊長の〇〇だ」
・・・
沈黙が流れた
今日は、だめだよ
怪我しちゃうよ
だって、四人とも
こんな状態で集中できるわけない
「内線の録音は切った
上の人間も聞いてない
少し話せるか」
出動要請じゃない？
「今日、上の人間から指令が入った」
隊長より上の人間
俺等はあったことも見たこともない
けど、おーちゃんで何かを企んでる
おーちゃんを一人で行動させたのも
急に団体チームに入れたのも、上の人間
隊長が逆らえない人たち
「今回の試験に合格したら
大野をまた、ソロで行動させろと」
N「何言ってるんです」
M「智さんは俺等の」
「わかってる
だから、こうして、
上に聞かれないよう連絡している
本当に、申し訳ない
俺にも上の考えていることがわからない
議論はしたが、だめだった」
S「離れて暮らせと？」
「任務は、別にする
部屋も一人部屋を用意するが
これからも大野に、A班の部屋の鍵を
持たせようと考えてる」
A「たしかに、別の班の人が寝泊まりするのは
ルール違反じゃない」
「そういうことだ
どちらの部屋で過ごすか
大野自身に決めてもらう
俺にできるのはここまでだ
本当に申し訳い」
S「いえ、智さんに伝えるのは？」
「試験官に、新しい部屋の鍵を渡してある
試験後に伝える」
おーちゃんは、俺等と組む前
団体行動が苦手だった
今でも一人の時間は大切にしてる
おーちゃんは
僕らの下へ帰ってくるかな、
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作者名：O.Shi | 作成日時：2023年8月1日 1時
