N・K ページ23
謹慎が溶けてから
今まで通り
昼に警備
夜に殺し
智とは警備以外
別行動になった
そして明らかに
智の目の下に隈がある
まさか徹夜？
いや、でも
電気がついていない
気配は、
そういえば、智の気配を感じにくくなった
青と一緒にいるような気配
気になる
O「和くん」
N「わｯ ぁ、智どうしました？」
全然気がつかなかった
O「まだ起きてたの？
明日も仕事でしょ？」
N「智だって、こんな時間」
O「僕は、その、トイレに下りてきただけ」
あ、ごまかした
何となく
ふと、智の手が目にはいった
N「よごれてる」
O「ん？」
N「手、汚れてる
絵かいてるの、？」
O「ぅ、ばれちゃった」
そういうこか
なんだ、絵かいてたんだ
そうか、僕らは
夜の仕事の慣れのおかげか
電気をつけなくても
動けるし見える
それを、忘れていた
電気もつけずに絵を描いていたなんて
N「電気ぐらつけなさいよ
め、つかれるでしょう？」
O「え、」
N「ん、？」
O「怒らないの？」
怒られると思ってたんだ
N「私もよくゲームで徹夜しますから
1日、2日ぐらいなら」
そこまで言うと
気まずそうな顔をする
ずいぶん、表情豊かになったな
でもこの顔は、まさか
N「いつから描いてるんです？」
O「えっと、１、２、３、４、」
指を折りながら数え出す
これは、見過ごせない
そりゃ、隈もできるでしょう
N「智久しぶりに、外いきません？」
O「え、でも、もう、バーも終わってるし
外出時間は」
N「内緒ですよ
いまは、人が少ないですから」
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作者名：O.Shi | 作成日時：2023年8月1日 1時
