瞳の奥 2 (ページ13)

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M・J ページ13

相変わらず岡田さんは厳しくて

和なんてひーひー言いながらやってる

普段俺より

体術使ってるはずなんだけどな

ま、和は身のこなしがうまいから

学生時代も首席だしな

岡「よし、じゃ、二人一組
　どうするかな」

2人、1組か、

実力的に、翔さんかな

岡「松本と大野二宮と櫻井
　相葉、俺とな」

智さんと？

О「潤くんよろしくね」

M「お、おう」

岡「松本、ちょっと」

M「はい」

岡「お前、自信ないだろ
　首席取れなかったからとか
　スナイパーだからとか」

嫌なところを突かれた

俺は、ずっと自信がない

和には、常に、勝てなかった

首席も取れなかったのに

A班に、配属されて

実力差を何度も感じてきた

岡「今の大野の実力は体術だけみても
　青の得意な部分も残り
　白の苦手な部分も残った
　青に比べると実力は落ちてる
　でも、お前よりまだ、上だ
　今回の勝負は一回だけ
　どこでもいい、模擬ナイフを
　当てたほうが勝ちだ

　大野を殺る気で行け」

M「はい」

一回だけ、ね

岡「それじゃ、位置につけ
　よーい」

俺は構え

智さんは相変わらず構えない

でも、隙はない

仕掛けるなら一勝負しかない

岡「はじめ！」

その声に、一本踏み出し襲い掛かる

青のやり方は

素早く、軽やかに

白の苦手なものは

回避

だったら、休ませずに

攻撃するのみ

一瞬でも引けば

智さんはそこを狙ってくる

そして、それを逃さない

絶対に引かない！

・・・・・・・・・・・・・・・

何度も避けられて

弾かれてを繰り返す

お互いに息は上がるが

俺は、智さんが俺に攻撃する

そんなまも与えない

そうしていると

急にふっと智さんが視界から消えた

その瞬間トンっと

背語に模擬ナイフを当てられた

いま、何が起こった？

どこを通った

M「はｯはぁ、なんだよ、それ」

負けた

パチパチパチ

岡「流石だよ松本」

M「え、いや、俺負けたし」

岡「15分」

S「え！まじ？」

M「え、？なに？」

N「智の相手をした時間、A班の最高記録ですよ」

どういうことだ

岡「わけがわからない顔してるな」

A「指定の武器以外持たない俺でも
　 10分行ってないよ」

岡「まだ、体術は、俺以外と
　まだ、やってない二宮以外
　大野に勝ったやつは居ない
　お前のストイックさが
　粘り強さになってる
　それも自分の武器だと思え」

粘り強さ

おれの、武器

気づかせるために？