瞳の奥 2 (ページ11)

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O・S ページ11

やっと、朦朧としていた

頭がスッキリして

自力で座っていられるようになったのは

2日後だった

僕は、まるまる1日

食事以外、ほとんど寝て過ごしていたみたい

正直あまり覚えてない

そして、もう一人居たはずの人格の気配が

青の気配が全く感じなくなった

能力も、いまは、どちらも開放できると思う

О「あいばちゃん」

A「んー？どした？しんどい？」

О「んーん、お腹すいた」

S「そうだな、ろくに食べれてないもんな」

M「おかゆか、うどんどっちがいい？」

О「うどん」

少し身体が楽になったら

なんだか、すごくお腹が空いてきた

N「智、能力の方はどうですか？
　治癒まだ使えなさそうですか？
　使ちゃったほうが楽じゃないですか？」

うーん、

多分、使える？

О「やってみる」

和が言うように

徐々に能力を開放させた

空水治癒再生

それぞれ

青い光と白い光が

自分の中で大きくなって行く感覚

集中が途切れると自分の許与範囲を

超えていきそうな

そんな感覚

久しぶりだ

ほんと、何年ぶりだろう

S「きれい」

翔くんのつぶやきを聞いて

目を開け、外が暗く

反射している窓を見ると

髪の半分が白くてもう半分が青い

そして、僕のオッドアイも、両目光っていた、

そして、治癒能力を自分に使うように

集中して、白い光を膨らませていく

そうすると、少しずつ身体が楽になっていく

О「うん、もう大丈夫みたい」

能力は使えた

姿も、変わった

青い方の目も、光った

いいことなんだと思う

でも、それは僕とって

青が居なくなった

確信に変わるもので

なんだか、複雑だった

M「智さんほら、うどん」

О「あ、ありがとう」

A「もぉ、そんな顔して
　おおちゃん大丈夫だよ！
　青は、おおちゃんの中にいるよ！
　俺等は、それをちゃんと感じているよ」

N「そうですよ
　もし、また、貴方がもうだめだって
　思った時、青は、もぉ、仕方ないな
　なんて言いながら、助けてくれます
　まぁ、青より、我々が先だと思いますけどね」

S「ははｯいいそうだな」

M「ゆっくり慣れていけばいいんですよ
　味方が四人もいるんですよ
　しかも、最強の」

О「そうだね、ありがとう
　なんか、大丈夫な気がしてきたよ」

もう、大丈夫

そうでしょ？

青

最後に言えなかったけど

伝わるといいな

いままで

ほんとうに

ありがとう