瞳の奥 (ページ9)

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S・S ページ9

「すみません、大野寝てます」

いつも、寝てるんだよな

「はぁ、じゃ、つぎ」

でも、誰も起こさない

寝ている背中からいつも

マイナスイオンが放たれていて
いつも大野くんの、番になると

張り詰めていた空気が
少し、緩やかになる

S「不思議な人ですよね」

岡「ん、？ぁぁ、大野か」

S「知り合いですか？」

岡「時々俺らのグループ
　手伝ってくれるんだよ
　知らない、？舞姫」

S「え！？」

「そこ、私語は慎んでください」

S「すみません」

あの人が、和が言ってた

舞姫なのか、？

こんなに、近くにいたなんて

・・・・・・・・・・・・・・・・

「それでは、会議を終了します
　お疲れ様でした」

S「お疲れ様でした」

それぞれが立ち上がり会議室を出ていった
でも、大野くんはまだ、寝ていた

岡「大野？終わったぞ？」

O「んーｯおわった、？」

目をこすりながら開かれた目は

きれいな、青と白のオッドアイだった

直ぐに目が会い

O「どーも」

と、ふにゃりと微笑んだ

その一連の動作に

見とれてしまった

岡「おい、櫻井大丈夫か？」

S「へ、？ぁ、すみません」

俺も帰ろうと、腰を上げた時だった

さっき、仕切ってた事務の人が
戻ってきた

「あ、まだいた、よかった
　すみません、伝え忘れてました
　大野さんと、A班、隊長が
　およびです」

大野さんと一緒に？

なんだろう

S「あ、では、他の三人呼んでくるので
　大野さん先に行っててもらってもいいですか？」

O「うん、わかった」