瞳の奥 (ページ43)

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M・J ページ43

智さんは、話の内容は、

どう考えても、虐待だ

子供の間に、能力が完璧にあつかえるわけではない

俺等でさえ、何度も、何度も

失敗している

しかもだ、智さんは
俺等以上に、能力を持っている

たとえ、生まれつきであっても

扱うのは難しいだろう

それを理不尽に押し付けられてたんだ

O「前とは違う
　ひとりじゃないって
　わかってるけど、こわい」

M「智さん、こっちおいで」

そう言うと雅紀の背中から
そっと顔をだし

うつむきながら
そばに来た

M「もし、青がいなくなって
　智さんが、うまく能力が使えなかったら
　一緒に練習手伝います
　もし、仕事が怖いなら
　仕事がうまくできないなら
　上に相談して、救護班の、
　手伝いを中心にしてもらおう」

O「え、？」

やっと顔を上げたな

たしかにここで働くのは

俺等にとっては義務だ

でも、だからといって
すべて、従うなんて義理はない

しかも、智さんの持つ能力は

救護班への配属の権利があるはずだ

M「しかもこの前だって
　警備の仕事できただろ？」

N「そうですね
　今の智で十分活躍できる場面は
　沢山あります
　一緒に、頑張ってみませんか？」

S「もう誰も、智くんを責めないよ
　もし、そんなことがあったら
　俺等だって、黙っては居ないよ」

A「だからさ！また、一緒に御飯だべよ！
　訓練だって一緒にやろうよ！
　もっとたくさん一緒にいよ！」

そこまで聞き智さんは

涙を流した

涙は止まらず

でも、すこし、はにかみ笑いながら

涙を流した

N「ほんと、泣き虫さんですね」

和はそんな事言いながらも、涙目で
また、智さんを抱きしめた

俺等３人は微笑ましく見守っていると

智さんが涙声で、こうつぶやいた

O「よろしく..ｯおねがい.ｯしますｯ」

M「こちらこそよろしくな」

よかった

また、一歩進んだ

青、これでいいだよな？

青は、後悔しないのか？